2023年 新年のご挨拶

 全国青果物商業協同組合連合会

                   

会 長  近藤 栄一郎

  新年明けましておめでとうございます。

 令和5年の新春をさわやかにお迎えのこととお慶び申しあげます。旧年中は、全青連の運営の推進につきまして、ひとかたならぬ御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

 御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」という。)は、依然として感染が続いております。全青連会員傘下組合員(以下「組合員」という。)が行うホテル、飲食店などへの納品業務の取扱いは、コロナ前までには回復していない状況にあります。

 さて組合員は、食品衛生法の規定に基づき、ハサップの考え方を取り入れた衛生管理などや本年10月に実施されるインボイス制度への対応など、青果小売業はこれまで経験のしたことのない対応が求められてきております。とりわけインボイス制度については、組合及び事業者において、それぞれの立場で対応が必要であります。

課税売上高が1千万円以下の事業者は、本年3月末日までにインボイス発行登録事業者(以下「登録事業者」という。)または免税事業者を選択するかが大きな課題であります。全青連会員の皆様方におかれましては、組合傘下組合員に対して、選択に係る的確な情報を提供する必要があります。

 一方で生産性向上に資するデシタル化に加え、当業界においてもDXの対応は喫緊の課題として、避けて通れない状況にあります。

 昨年は、ロシアのウクライナ侵攻などにより、原油などのエネルギー、穀物、包装資材や農薬などが高騰するとともに、消費段階では、数次に渡り、植物油などの加工食品の食料品の価格改定がありました。

 こうした厳しい経済情勢の中、青果小売業を取巻く環境の変化に柔軟に対応していくことが必要であると考えております。全青連で設置している合同委員会において、全青連や組合員を取巻く諸課題を共有化して、確実に課題を克服していくことが、業界発展に繋がるものと思料しておりますので、組合員の皆様方におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。

 コロナで中止をしていました全国大会は、本年6月、福岡県青果食品商業協同組合連合会の御協力により「福岡大会」を開催することとしています。多くの全青連会員や組合員との再会交流を通じて、会員間の連帯及び組織の強化に資するよう意義のあるものと期待されるところです。

 我々会員は、生産者と消費者との間に位置する重要な使命を担う食品流通業として、今後とも消費者視点で業界発展のために尽力したいと考えております。

 年頭に当たり、皆様方の御商売のますますの御繁栄と御多幸を心からお祈り申し上げ御挨拶といたします。

                                  (了)