ご挨拶

 全国青果物商業協同組合連合会

                   

会 長  近藤 栄一郎

                     全国青果物商業協同組合連合会

会長  近藤 栄一郎

 

新年明けましておめでとうございます。

 令和7年の新春をさわやかにお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、全青連の運営の推進につきまして、ひとかたならぬ御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。本年も引き続きよろしくお願いいたします。

 昨年の夏も一昨年と同様に猛暑の影響を受けて、青果物の価格は高騰するなどの事態となりました。全青連会員傘下組合員(以下「組合員」という。)にとっては、御商売において大変な御苦労があったものと思料しております。

 さて国は原材料費やエネルギー価格、労務費などの様々なコストが上昇してきており、その上昇分を価格転嫁するとしています。また公正取引委員会は「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」(以下「指針」という。)を公表していますが、価格転嫁の実現については、組合員の多くは中小の飲食店などへの青果物の納品業務を担っているものの、指針の浸透は必ずしも十分ではなく、これらの価格転嫁の要請や協議を持つことが困難ではないかと思っているところです。

一方で国は生産性向上のための助成制度を創設していますが、特にデジタル技術を活用した賛助会員が行う「受発注システム」も助成対象としているものの、必ずしも活用されていない状況にあります。今後、デジタルリテラシーの向上を図り、より一層のデジタル化の推進や生産性向上に取り組む必要があると考えています。

 さて生産振興や青果物摂取の意義を理解する観点から「野菜の日(8月31日)」への対応は、令和5年より40年振りに野菜の日のイベントの取組を行ってまいりました。今年も継続して実施することとし、これは流通業者としての機能と役割の観点から必要であると理解しております。

 今日の厳しい経済情勢の中、青果小売業を取巻く環境の変化の諸課題に対して、柔軟に対応していくことが必要であると考えております。

全青連で設置している合同委員会において、全青連や組合員を取巻く諸課題を共有化して、確実に課題を克服していくことが、業界発展に繋がるものと思料しておりますので、組合員の皆様方におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。

 第45回全国大会「東海・近畿・北陸名古屋大会」は、本年6月、名古屋市下で開催することとしています。多くの全青連会員や組合員との再会交流を通じて、会員間の連帯感及び組織の強化に資するよう意義のあるものと期待されるところです。

 我々会員は、生産者と消費者との間に位置する重要な使命を担う食品流通業として、今後とも消費者視点で業界発展のために尽力したいと考えております。

 年頭に当たり、皆様方の御商売のますますの御繁栄と御多幸を心からお祈り申し上げ御挨拶といたします。

                                 (了)